オンラインAIギター教室を作れたらいいな、と思ったらdocomoがピアノ版を出してた

などとツイートして数ヶ月が経った。 Rocksmith、Yousicianなどの競合を発見がいることはわかった。さらにdocomoがピアノ版を出していた。

www.atmarkit.co.jp

みんな考えることは同じですね。

ちなみにdjango + librosaでWAVを送るとchromagramが返って来て超雑にヴィジュアイズするところまでは出来ました。djangoRails以上に'omakase'で悩むことが少なくて良いですね。あとGAEのStandard Environmentはデプロイが早くて最高。 ギターの練習は毎日決めたメニューでやってたら手が痛くなったのでやめた。

実行したコマンドをそのままコメントにしてコミットするGitのサブコマンドを作ったら便利だった

例えばRailsのジェネレーターを実行したら、実行したコマンドをそのままコミットメッセージにしてコミットしたいじゃないですか*1。これ、毎回コマンドをコピペするのが面倒なのでgit-runという雑な名前でサブコマンドを作りました。

こういう感じで動きます。

 $ git run bin/rails g model Article title:string body:string
+ eval bin/rails g model Article title:string body:string
++ bin/rails g model Article title:string body:string
Running via Spring preloader in process 85030
      invoke  active_record
      create    db/migrate/20180330085508_create_articles.rb
      create    app/models/article.rb
      invoke    rspec
      create      spec/models/article_spec.rb
      invoke      factory_bot
      create        spec/factories/articles.rb
+ git add .
++ echo bin/rails g model Article title:string body:string
+ git commit -e -v -m 'bin/rails g model Article title:string body:string'
[post-read-ui 664e3610f] bin/rails g model Article title:string body:string
 4 files changed, 23 insertions(+)
 create mode 100644 app/models/article.rb
 create mode 100644 db/migrate/20180330085508_create_articles.rb
 create mode 100644 spec/factories/articles.rb
 create mode 100644 spec/models/article_spec.rb

コミット時はエディタが立ち上げるようにしています。3行目以降に理由や経緯を書きたい場合があるので。

このようにgit run以降をコメントにしてコミットされます。

 $ git log -1
commit 664e3610f8f0f35c4b252b28a845252bf7b7f1b0 (HEAD -> master)
Author: Daisuke Fujimura <me@fujimuradaisuke.com>
Date:   Fri Mar 30 17:55:09 2018 +0900

    bin/rails g model Article title:string body:string

コマンド自体は単純です。

#! /bin/sh

set -xe

eval $@
git add .
git commit -e -v -m "$(echo $@)"

便利!

はてなブログSSLに対応したので記念に書きました。

*1:これは@amatsudaさんと一緒に仕事をしている時に教えてもらった。

90年台以降の音楽を聴くことをとりまく環境の変遷

もうすぐ文庫がでる『誰が音楽をタダにした』を読み終わりました。面白すぎて一日で読んでしまった。

CD全盛期に音楽を聞き始めた音楽マニアとしてはなかなか感慨深くも懐かしく、まがりなりにも作品をリリースしているアーティストとしては考えさせられることも多い本でした。

読了後に「音楽を聴く」という行為とそれをとりまく環境の変遷についてツイートしようとしたら長文になってしまったので、こちらにツイート下書き欄からコピペして改行を入れたものを転記してみます。書きなぐりの駄文なので読みづらいのはご容赦ください。


音楽聞き始めの1990年代末はアンダーグラウンドなアーティストや過去のカルトバンドの情報は断片的にしかなくて、音楽雑誌の隅っこの短いレビューやインタビューで挙げられる名前、レコード屋の広告の短いインフォが貴重な情報源だった。あとサンクスリストに載ってるバンドを片っ端から聴くとかしていた。みんなTシャツ着てるけど音源がデモテープしかないアーティストとかは本当に謎で、当時流行ってたSoulseekで必死に探すけどごく一部の人しか持ってなくて見つからないとかだった。しかも何者かは全くわからない。Necrovoreとかそうだった。Soulseekの次はブログにRapidshareにマニアックな音源が解説付きでアップロードされるようになった。

伝説のタワレコ6Fで再発を試聴して買ったArchimedes Badkarが随分気に入って、そのまわりのProggと呼ばれるスウェーデンプログレッシブ・ロックの一団の情報なんかはProg not Frogとかのサイトが頼りだった。あとRaider Klanが臆面もなくパクってスタイルが普及したメンフィスのギャングスタ・ラップにも当時どハマリしていて、その辺はBottom of the Mapってサイトがやばかった。

とにかく当時は音楽のアーカイブにまつわる情報が今ほど整理されてなくて、カルトな音楽の宝探し的な楽しみがあった。これがインターネット上でだんだん整理されていく流れになった。先駆けはユーザー参加型でリリース情報など「メタルの百科事典」を作ろうというMetal Archivesだったと思う。これによってスウェーデンのC級デスメタルバンドのサイドプロジェクトが一本だけ出したデモテープの参加メンバーまでわかるようになった。百科事典に乗っているので原理的に未知のバンドはいなくなった。

そしてDiscogsが全ジャンルでそれをやってしまった。ディスクガイドブームも同時期だと思う。もう謎の音楽は存在しない。しかし皆音源が欲しいので、ブラックメタルのカルトバンドの50枚しか出ていないLPが2000ドルでeBayで取引されるとか、レコードの値段が高騰した。そして再発版が出まくった。シャツやパッチがついた豪華なボックスセットを予約販売するという商法も現れた。デスメタルマニアの僕でもわざわざ聞きもしないような地味なバンドがカルトバンドとして再発されるなど。

個人的にはこの頃になるとあらかた自分の専門分野は聴き尽くしてしまい、好きなジャンルの重箱の隅的なアーティストを確認のために聴くより、まだ聴いてないジャンルの名盤を次々と聴くほうが楽しくなってきた。

そして今やほぼ全てがYoutubeにあり、聞く価値のある名作の9割くらいがストリーミングサービスにある。スマートフォンで常に繋がった状態で注意力は断片化したうえ曲の切り替えも簡単になり、フルアルバムを聴くことも少なくなった。という音楽を聴くことをとりまく環境の変化を誰かちゃんとまとめてくれ。ある種の情報流通革命が起こったので、面白いと思う。あと音楽を作ること、音楽を流通させることについても同様に面白いはず。

2017年に読んだ本

今年は哲学の入門書が豊作でした。後半は計量経済学に足の指先だけ突っ込んで面白さがわかってきました。小説はあまり読めず。

天才たちの日課  クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々

天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々

面白かった。変な人が多い。仕事の仕方で悩んでる人にはヒントになると思う。

賢い組織は「みんな」で決める:リーダーのための行動科学入門

賢い組織は「みんな」で決める:リーダーのための行動科学入門

今年ノーベル経済学賞を取ったリチャード・セイラーと『実践 行動経済学』を書いた人、かつ、昨今社会科学の分野で無双ぶりを発揮しているキャス・サンスティーンの組織についての本。組織にかかるバイアスがわかって役に立つ。リーダーやマネージャーなど組織に関わる人にお勧め。

共産主義黒書〈アジア篇〉 (ちくま学芸文庫)

共産主義黒書〈アジア篇〉 (ちくま学芸文庫)

怖すぎる。中国共産党のやり方は闇の組織論として読める。

どうせSQLはずっと書くんだから時間かけて学ぶ必要あり、と思って読んだ。SQLで使える手が網羅的に学べる。自信がついた。

めちゃくちゃよく整理されているけど熱量のある本。この辺に自信がない人に渡したい本。実は高校の同級生。

タロットの秘密 (講談社現代新書)

タロットの秘密 (講談社現代新書)

最初はただのカードゲームだったらしい。面白かった。

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)

名作だった。時代背景への関心が無くても面白いし感動する小説。クンデラを思い出すけど、文系の女たらしが出てこない。

グレン・グールドは語る (ちくま学芸文庫)

グレン・グールドは語る (ちくま学芸文庫)

洞察というか霊感が深すぎて一読では圧倒されるのみ。

ピアニストの脳を科学する: 超絶技巧のメカニズム

ピアニストの脳を科学する: 超絶技巧のメカニズム

仕組みがわかって良い。

メタ倫理学入門: 道徳のそもそもを考える

メタ倫理学入門: 道徳のそもそもを考える

倫理学は哲学のいちジャンルで「善さ」についての学問。大きく2つに分けれていて、規範倫理学が「何が正しいのか」、メタ倫理学が「正しいとは何か」を問う。後者についての包括的な入門書。メタ倫理学自体の面白さもさることながら、本としての完成度が高すぎ。グイグイ読める。今年のベスト。

結婚と家族のこれから 共働き社会の限界 (光文社新書)

結婚と家族のこれから 共働き社会の限界 (光文社新書)

今年一番人に勧めた本。今後生きていくにあたって確認しておく価値がある。

つゆのあとさき (岩波文庫 緑 41-4)

つゆのあとさき (岩波文庫 緑 41-4)

だが、冷たい自然主義の目線でそれを描くと芸術になるという。

自民党―「一強」の実像 (中公新書)

自民党―「一強」の実像 (中公新書)

チーム力で他を圧倒していることがわかった。

道徳心理学。人間の道徳的な判断は「ケア、公正、忠誠、権威、神聖、自由」の6つの受容器のバランスで決まる、という話に説得力がありすぎて。他人の道徳感情が理解できない人におすすめ。

反逆の神話:カウンターカルチャーはいかにして消費文化になったか

反逆の神話:カウンターカルチャーはいかにして消費文化になったか

カウンターカルチャーがいかにカウンターでなくなったか、経済的・社会的インパクトがなかったか、という話。下記の記事を読んで興味が持てた人にはお勧め。怒る人もいると思うけど、概ね説得力のある議論だと思う。 ジョセフ・ヒース『パンクは死んでいない』(2016年3月21日)

アフリカン・ロッカーズ―ワールド・ビート・ドキュメント (ON MUSIC)

アフリカン・ロッカーズ―ワールド・ビート・ドキュメント (ON MUSIC)

アフリカ、特に独立後のギニアの音楽について。

メディアと自民党 (角川新書)

メディアと自民党 (角川新書)

面白かった気がする。確実に手を打ってるんだなーと感心した。

データ分析の力 因果関係に迫る思考法 (光文社新書)

データ分析の力 因果関係に迫る思考法 (光文社新書)

仕事をしていると、よくファクトだ、数字だって議論になるけど、それを判断するための道具のひとつが因果関係分析。もともとは計量経済学の道具。それが実例をふまえてわかり易く説明されている。仕事で数字を扱う人(スタートアップ業界だとほとんど全員だと思いますが…)には超お勧め。

データ分析をマスターする12のレッスン (有斐閣アルマBasic)

データ分析をマスターする12のレッスン (有斐閣アルマBasic)

『データ分析の力』を読んでもう一歩踏み込むにはピッタリ。具体的なやり方が書いてある。

かつて哲学は他の学問の基礎だった。それが20世紀に否定され、哲学は他の学問と地続きになったよね、だから、例えば「道徳ってなに?」って問いにも心理学はじめ科学を使って答えちゃうよ、というのが(超雑に説明するところの)自然主義。こうなると出て来るのが「科学、つまり因果関係が全てを支配するところで善悪をどう語るの?」って問い。これに自然主義は回答を出していくんですよね。という説明が面白いと思った人は是非読んでみてください。読みやすいので科学読み物を読める人ならイケるはず。『メタ倫理学入門』についで今年の二位。

デジタル・ゴールド──ビットコイン、その知られざる物語

デジタル・ゴールド──ビットコイン、その知られざる物語

ビットコイン物語。ドラマがある。いまのうちに読んでおいたら弾ける泡も綺麗に映るかもよ?

誰がアパレルを殺すのか

誰がアパレルを殺すのか

アパレルは大変そうである。百貨店の功罪(功はあるのか?という問いはさておき)は大きい。人間に絶対必要なものだから、がんばってほしい(小並感)。

プロフェッショナルすぎる。20代に読んだら人生の指針になったかも。

昨年の(を今年書いたもの)はこちら 2016年に読んだ本の一部 - fujimuradaisuke's blog

使っているギターとエフェクター、アンプ

ギター

ギターは2本を使いまわしている。だいたい同じスペックでSteve Morseがしっかり系、Silhouetteがさっぱり系という使い分け。移動が長い時は軽量なSilhouetteを持っていきがち。Music Manはかっこいい工業製品みたいなデザインが好き。ネックの握りもすっかり馴染んでしまって離れられない。次もMusic Manを買うと思う。

Music Man Steve Morse

フロイドローズのついたSilhouetteを探していたところ、ヤフオクでいい感じの個体が出ていたので買った。HSSH、2way selector, 3way selector, 3way selectorという凄まじい仕様で、スティーブ・モーズさんごめん…と思いつつ速攻でHH, 3way selectorに改造した。メイプルネック、ローズウッド指板、ボディはポプラ、ブリッジはフロイドローズ。ボディのコンターが一切ないという力強い仕様。それもあってか、材のせいか、ポプラなのにかなり重い。その分暗めのしっかりした音が出る。リアにはDimarzio Tone Zoneを載せている。ネックは割と普通の形。

デフォルトのモデルはなんともいえないシースルーブルー。僕のは黒。スティーブ・モーズはぶっちゃけ聴いたことが無い。このモデルを使っている人は一度も肉眼で見たことがない。 f:id:fujimuradaisuke:20171029160553p:plain

Music Man Silhouette

Steve Morse買って数年後にフロイドローズが面倒だと思うようになり、ふと買った。またTone Zone載せるのもなー、と思い、Tone ZoneのさっぱりバージョンであるAir Zoneを載せた。物足りないくらいくっきり、さっぱりした音。メイプルネックにメイプル指板、(たぶん)アルダーボディ、ノントレモロの裏通し。ボディサイズはSteve Morseとほぼ同じなんだけどコンターがあるため、右手はかなり楽。ネックは細め。全体的に体に自然にフィットする感じのギターで弾きやすい。ギターとしての色気がないって意見があるけど、僕はギターにそういったロマンがさほどないので、こういう工業製品っぽいギターは大好き。

Keith Richardsが使ってたので有名になったモデルらしい。僕のは黒で、Steve Morseと見た目がほぼ同じ。本当は白が欲しかった。 f:id:fujimuradaisuke:20171029160744p:plain

エフェクター、アンプのセッティング遍歴

  • Ibanez TS9DX
  • Marshall JCM 900

あるときCeltic Frostの機材を調べたらチューブスクリーマーを使っているという情報があったので、買ってみた。TS9DXはローが減らないのでちょっとファットな音になってよい。

  • Maxon VOP9
  • Marshall JCM 900

TS9DXのセッティングがシビアすぎて心が折れてきたので、ローが減らないTS系ペダルを探した結果Maxon VOP-9を買った。ほどよく中高域に一本芯が通る感じが良い。

  • Maxon VOP9
  • Maxon DS830
  • Roland JC120

ここでRoland Jazz Chorusを使うことにした。ライブハウスにはJCM900とJC120がある。僕のバンドはツインギターなので担当を交代した。JC120で色々試した結果Maxon DS830を使うことにした。このペダルも非常にセッティングがシビアで、めちゃくちゃ使いにくい。トレブルもローも9時前後にしていた。たぶんハムバッカーのギターとの相性が悪いんだと思う。しかし、これをTS系のペダルで締めてドライブさせると実にジューシーで陰湿な感じのなメタルギターの音が作れる。ノーマルでもダウンチューン感が出る。この頃もうひとりのギターもMaxonを使っていたので、こいつらどんだけMaxon好きなんだって感じだった。

  • BOSS OD-3
  • Maxon DS830
  • Roland JC120

VOP9に飽きたのでふとBOSS OD-3を買った。VOP9は同じくクリーンとドライブが混ざって出力されるタイプで、OD-3も同じような感じがある。OD-3の方が圧倒的に色がつかない。素直な音になった。

家の練習用にMS-50Gを買った。これが調子良かったのでライブでも使うことにした。アナログのペダルを繋いでいたころより音量・音圧ともに大幅に改善した気がする。ジャズコーラス対策としては素晴らしい。いまはBG DriveというMesa-Boogie Rectifierをモデリングしたやつを使っている。エフェクトリターンに繋いでいたけど、クリーンチャンネルにつなぐようになった。ライブハウスのアンプ、たまにエフェクトリターンが壊れているので。もはやCeltic Frostサウンドへのこだわりがなくなってきた。

ペダル一個持っていけばライブできるのは凄い便利。チューナーも入ってるし。アンプの個体差に悩まされることもない。当分はこのセッティングで行くと思う。

git-gsub v0.0.6をリリースした

リポジトリ内のファイルを一括置換するGitのサブコマンドgit-gsubの新しいバージョンをリリースしました。

なかなか便利になったと思うのでお試しください。

新機能

ファイル名の変更も一緒にできるようになった

クラス名を変えたい時はgit gsub Foo Barとファイル内の文字列を置換した後、ファイル名をgit mvなりで別途変更する必要がありました。これは非常に面倒。なので、--renameオプションを渡すとファイル名も変更するようにしました。

内部的には

for f in $(git ls-files  | grep Git::Gsub)
  do mkdir -p $(dirname $(echo $f | sed 's/Git::Gsub/Svn::Tr/g'))
  git mv $f $(echo $f | sed 's/Git::Gsub/Svn::Tr/g') 2>/dev/null
done

というようなスクリプトを実行しています。

実験的な機能としてSnake/Camel/Kebab caseに変換した文字列も置換するようにした

例えばRailsプロジェクトだと OrderDetail ってモデルがあると、 order_detail という変数があり、 order-detailというDOMのクラス名があったりします。これをそれぞれ置換するのは面倒なので、--snake--camel--kebabというオプションでそれらも一括で置換するようしました。

--renameオプションで行う置換にも適用されます。これによってRailsプロジェクトのモデル名変更がコマンド一発でほぼ完了するようになりました。

ただこれ、ActiveSupport::Inflectorを使っていて、これが下記のようなRubyっぽい変換をします。これは他の言語では迷惑なはず。 「実験的」としているのはこのためです。なんとかしたい。

'ActiveModel::Errors'.underscore # => "active_model/errors"

変更点

sedで行っていたファイル内の文字列置換をPerlに書き換えました。これでgsedが入っていないと使えないって不具合もなくなったはず。もともとsedの文字列置換機能はPerl由来である、など教えてくれた @knu に感謝です。

その他所感

  • 自分が使いたくて作っているので、内部実装はかなり雑
  • 雰囲気でPerlワンライナーを書いているので若干不安
  • テストが読みにくいのでなんとかしたい

2016年に読んだ本の一部

確か年明けに書いたと思われる下書きが出土したので投稿してみます。一年分まとめて書くのは無理ですね…。

会社で「論理的な文章とは」というような話をしていて、若者に一冊読むならこれかなと思い、再読した。よく外銀・コンサル出身の人が言う「ファクトベース」は実証的な学問のやり方がベースになっているので、ファクトベース思考を身に着けたいなら、実証的な学問のやり方を理解するのが正確な近道だと思っている。その作法を知るにはよいテキストだと思います。

ついでにこれも今再読している。『論文の教室』と被る部分があって、そちらは作法がメイン(作法も重要です!)、こちらは主張の仕方がメイン。クリティカル・シンキングの本として、哲学の入門書として、とても良い本です。久々に読んで、自分の思考法のベースは哲学なんだなあと再認識した。もう卒業して10年経ってるんだけどな。実証的な主張がしにくい価値に関する主張の説得力をどうやって増すか、あたりで、哲学が「役に立つ」のを見て取れるはず。

名作に潜む数学的な美しさを説明する本。美が何で構成されているかを知ると、理解の解像度も上がります。

久々にRDBを使うので読んだ。有名な本なのであまり解説はいらないと思うけど、同じ轍を踏まぬよう読んでおく価値がある本でした。

久々にRDBを使うので読んだ。発行されたSQLの裏側で何が起こっているか、なんとなくでも理解しておくと思わぬところで役に立つ。たしか役に立った瞬間があったんだけど忘れてしまった…。あまり楽しくない読書になるかなと思ったけど、RDBMSの仕組みを理解するのは知的刺激があった。よい一冊でした。

めちゃくちゃ面白かった。地方銀行とは何か、いま進んでいる金融庁の金融改革とは何か、それで地方銀行はどうなるのか、が、金融改革をやってる人たちの群像劇で補強されつつ語られる。娯楽として読める本。Amazonのレビューも面白いので(読了後に)見てみてください。

とある勉強会で発表するために再読した。冷戦期を代表する大統領、リチャード・ニクソンが同時代の国家元首たちを語る。当然ながら国家元首の振る舞いはリーダーシップ論として有用。あと、僕らの世代が注目すべきは、イデオロギーで世界が2つに分かれて、お互いに大量の核弾道を積んだミサイルを向けあっていた時代、今は誰も上手くいくとは思っていなかった共産主義が一つの選択肢だった時代の空気。すこし追体験できる。本人が書いたのかはわからないけど、文章も読ませる。

今年ベスト。中国共産党の凄まじい権力闘争を忍耐、実務能力、知性、人間性で生き抜いた周恩来。彼がいなかったら中華人民共和国毛沢東文化大革命もここまでうまく(うまく…?)いかなかったはず。確実に自分にとって必要なパーツだった周恩来毛沢東は死ぬまで警戒し続け、信じられないことまでして(詳しくは是非読んでみてください)失脚させようとするが、周恩来は粘り強く回避する。この本を読めば、辛いことがあっても周恩来だったらどうするかなと考えることができるようになる。我慢の一択なんだけど。

ソビエト連邦にはマルクス・レーニン主義という「正解」があった。正解がある社会は恐ろしい。権力闘争の結果、正解を正解たらしめていたロジックから個人に権威が移譲され、濫用される。『周恩来秘録』でも見てとれる現象だった。これは組織の失敗といえるのではないか。20世紀の大失敗組織のひとつ、旧日本軍については『失敗の本質』で教訓がまとめられてるけど、ソビエト共産党中国共産党のそれは見当たらない。誰か書いてくれないかな。もう一つ、「不正解」とみなされた人間は排除される。『周恩来秘録』と違って、この本では排除というか虐殺にフォーカスがあたっている。イデオロギーが合わない人間がすべて殺される。そんなことあるのか?と思う人は是非読んでみてほしい。

フィリップ・グラスの自伝。自分の人生で音楽が趣味というレベル以上に重要で、ニューヨークが好きな人は絶対読んで欲しい。2016年もっとも感動した一冊だったような。

シェフの小説。不良。

CTOなので久々に読んだ。読む価値ある。「賢くて、物事を成し遂げる人を雇え」ってメッセージは普遍的。

プラグマティズムあまり詳しくないのとブランダムなど新しい(僕が哲学科を卒業したのは10年以上前なので結構取り残されている)哲学者の話も読めるということで読んだ。アメリカの哲学はどうしても論理実証主義から分析哲学って流れの説明が多くなっちゃうので、そこら辺の補強に便利だった。普通に読書としても面白い。

泣ける。統合失調症に関心がある人は是非。