ドキュメントによる情報共有と公開範囲について

  • 基本全公開のesa、例外的に公開範囲限定のGoogle Docsという構成がよいと思っている
    • 細かい公開範囲設定ができるツールを使うと、人間は公開範囲を設定してしまう
      • 人間の行動は環境に規定される
      • 公開範囲の設定が可能なツールを使うと、ドキュメントを書く度に「これはどこまで公開すればいいのか」という問いが無意識に生まれ、公開範囲を制限する、という選択肢が生まれる
      • 全公開 or 制限という判断を迫られると人は安全側に倒れてしまうので、公開範囲を制限することになる
      • 結果、多くのドキュメントは全公開ではなく、公開範囲が設定されることになる
      • これにより細かいところで情報の非対称性が生まれる
        • ドキュメントを読んでいて、そこにある別のドキュメントへのリンクを辿るが見えない、など
        • バックグラウンドを詳しく知りたい、というWhyから考える精神の働きを妨げる
    • esaは公開範囲の設定ができない
      • 標準のドキュメント作成フローから公開範囲設定がなくなることで、「ドキュメントを書く場合は全公開」がデフォルトになる
        • 公開範囲設定があるツールを使うと、毎度権限設定に行動が導かれ、権限設定沼が発生する。これがesaを選ぶ理由
        • デフォルト全公開、というナッジが機能する
    • Google Docsも基本全体公開にする
      • 他社の人との共有などでGoogle Docsを利用する場面は出てくる
      • この場合も全体公開にする
    • 権限設定は単純にする
      • 全体、VPのみ、経営陣のみ、など
      • 縛りプレーで悩みを減らす

最近良かった音楽

ブギーって言うんですか?ディスコとはまたちょっと違う音楽。天国のような音楽…発見した日は5回くらい聴いた気がする。

2008年くらいから古い音楽を聴くのに夢中で(あと仕事にかまけて新譜を掘らなくなった)完全に抜けていた時代にこんなポップスが出ていたとは。元はシューゲイザーだったんだけど、そうでなくなってからのほうが好き。

音楽というかダンスなんですが、90年代のNYの有色人種LGBTQシーンのダンスとハウス・ミュージック。しなやかで力強くてセクシー。めちゃくちゃかっこいい。2:59くらいからYolandaというレジェンドが踊ってて、それがやばすぎ。

すごく良い。意図的なのかわからないけど、2000年前後のJ-POPの気配がちょっとある。

を読んでレゲエにあらためて(主に社会的バックグラウンドとかに)興味を持ち、

を読み、あまり聴いていなかったダンスホールを聴いてみた。

異常にシンプルなトラックに完全に機能的な「飛ばす」ボーカルサンプル。危険な音楽。

で、レゲエを色々聴いていて発見した。初心者なのでどんどんいい曲が見つかる。この前新宿のHMVで友人がDJするイベントをやっているときにLPを発見していいタイミングで手に入れた。

どういう経由で発見したかわからない。日本のSSW。音の隙間と繊細な抑揚に息を呑むけどベタッとしていない。単純に大変良い。

現行NYヒップホップが面白いというのはよく聞いていたけど何故か聴いていなかった。ふと聴いたら本当に良かった。おれたちの大好きな陰鬱90's NYヒップホップが現代的に再構成されていたとは。この辺はどのリリースもある程度かっこいいのですごい。

全部最高。本当に「レイト・ナイト・テイルズ」。一人で午前2時くらいから聴いて欲しい。僕の音楽の趣味知ってる人は「藤村くん絶対好きなやつじゃん…」って思うはず。

一曲挙げるとしたらこれ。死んじゃう。

2018年に読んだ本

歴史、ゲノム、経済学が多かった。哲学はあまり読まなかったな。

おすすめ3選は下記。

個人ベストはこれ。

では、読んだ本を紹介します。

バルカン―「ヨーロッパの火薬庫」の歴史 (中公新書)

バルカン―「ヨーロッパの火薬庫」の歴史 (中公新書)

オスマン帝国崩壊からバルカンの各国にナショナリズムが生まれる経緯でいろいろ揉め事が増えたよね、オスマン帝国時代はそれなりに様々な民族や宗教が共存できていたのに…というかその頃は民族をアイデンティティとするナショナリズムってなかったんだよね、という本。若干難しい。

ゲノムで社会の謎を解く――教育・所得格差から人種問題、国家の盛衰まで

ゲノムで社会の謎を解く――教育・所得格差から人種問題、国家の盛衰まで

2018年は偶然手にとったこの本のおかげですっかりゲノムにハマってしまった。ゲノムは社会的格差を解明するのか?能力は遺伝するのか?それはどこまでゲノムからからわかるのか?環境との関係は?などといった話題が細かく検証される。パースペクティブも広いし話も細かいし、かなり難しい本。ただその分問題意識は(もやっとだけど…)広がった。

人体のしくみの本。高校の生物の授業の内容が抜けちゃってる人(僕です…)にはおすすめ。さっと読めます。

『ゲノムで社会の謎を解く』が若干手に負えないので途中で買って読んだ。理解が進んだけど、面白さ的にはイマイチ。

遺伝子―親密なる人類史(上) (早川書房)

遺伝子―親密なる人類史(上) (早川書房)

遺伝子―親密なる人類史(下) (早川書房)

遺伝子―親密なる人類史(下) (早川書房)

『ゲノムで社会の謎を解く』の前に読むべきはこの本でした。遺伝子に興味がある人にはまずこの本をおすすめします。長いけど、だいたい全体像がつかめます。読書としても非常に面白い。今年一番人に勧めたい本。

合成生物学の衝撃

合成生物学の衝撃

ゲノムを人工的に「書いて」生物を作るという、すごいプロジェクトをはじめとしてゲノム編集などの話も。なんと人工ゲノムで生物を作ることは原始的なレベルではあるけど実現しています。衝撃。とても読みやすい。人間への適用、テキトーにゲノムをいじった蚊を放ったら地球が長い時間をかけて作った生態系が不可逆に変わってしまうため倫理的な問題があるとか、そこら辺も触れられています。

CRISPR (クリスパー)  究極の遺伝子編集技術の発見

CRISPR (クリスパー) 究極の遺伝子編集技術の発見

『合成生物学の衝撃』でも出てくる遺伝子編集技術、CRISPRを開発した人の本。『合成生物学の衝撃』を読めばOKかも。CRISPRの技術的な側面に興味を持った人は読んでもいいのでは。

ミクロ経済学は「人間は合理的に行動する」って前提のもと需要と供給の関係で価格が決まるよね」って話なんだけど、そもそも人間は合理的に行動していない。というところからスタートする、ミクロ・マクロ以降の現代経済学をコンパクトに密度高く説明する本。ゲーム理論行動経済学は有名だけど制度論のところが興味深かった。最終的に規範的な議論を無視できないよねという哲学っぽい問題意識に帰着していくのも面白い。

経済史の構造と変化 (日経BPクラシックス)

経済史の構造と変化 (日経BPクラシックス)

『現代経済学』の精度論の説明の主となっているのがダグラス・ノース。数年前になにかで興味をもって積読してあったのを読み直しました。今年のナンバー2。以下感想のツイートを引用します。

「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明

「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明

『イノベーションのジレンマ』で言っていることがほんとうに正しいのかを経済学で解明する本。『イノベーションのジレンマ』を題材にした実演!実証分析って感じ。僕らが仕事でやっている「データをもとに何か確からしいことを発見する」ってやつは、たぶん経済学を使いやすくアレンジしたものだと思っている。この本はそれのプロのやり方を追体験できるのがよい。ということでデータを使って意思決定している人全般におすすめ。語り口も軽妙で1読書としてもとても楽しい。

薬物依存症 (ちくま新書)

薬物依存症 (ちくま新書)

薬物依存症の第一人者による薬物依存症全般についての解説と、著者が進めた日本における薬物依存症の回復プログラムの歴史。多くの誤解があり、現状の「ダメ・ゼッタイ」という公的機関によるメッセージでは依存性者は減らないという理由がわかる。危険ドラッグが流行ったメカニズムは戦慄した。触れられにくいけど確実に存在する社会問題なので、この本は多くの人に読んで欲しいです。

定理のつくりかた

定理のつくりかた

定理のつくりかた、というか「問題の解き方」の本。汎用的なティップスが詰まっててサクッと読めるので実用書としても有益ではないか。特にプログラマーの人にはおすすめ。たぶん中学数学くらいで読めます。読みやすいし、面白かった。

もののふの血

もののふの血

突然ハマった。ひたすらローキックで戦うスタイルが渋すぎて…。

だが、努力にまさる天才は無いと言われるように、才能などというものは格闘技においてはそれほど重要ではない。要は、どれだけ強くなりたいか。強くなるためにどれだけの努力ができるか。そして、そのモチベーションをどれだけ長く保つことができるか。それに尽きると思う。

という一節は心に残りました。

ゼロからはじめる音響学 (KS理工学専門書)

ゼロからはじめる音響学 (KS理工学専門書)

ギターの演奏の出来を定量化したくて、ひとまず概要を把握するべと思って読んだ。とてもわかりやすかった。音楽関わる人は読んで損なさそう。僕も早く読めばよかった。

Pythonチュートリアル 第3版

Pythonチュートリアル 第3版

ギターの演奏の出来の定量化をPythonでしようと思って、文法などうろ覚えだったので通読した。その後やったDjangoふくめ、Pythonは何かと明示的でいいですね。仕事で使ってみたい。

ピアノ・ノート

ピアノ・ノート

ピアニストが書いた、ピアノという楽器やその演奏についての本。理解が深まってより楽しめるようになった。クラシックの音楽教育とその功罪についても触れられていて、知らないことばかりなので勉強になった。教科書的な記述というより著者の音楽感が出ている本で、それがとてもよい。音楽に長く深く触れている人の知見は響く。「音楽は自分のためでも聴衆のためでもなく、音楽のために演奏されている」という一節は感動した。そうなんだよなあ。

統計学を拓いた異才たち(日経ビジネス人文庫)

統計学を拓いた異才たち(日経ビジネス人文庫)

人を軸に統計学の歴史をひもとく本。数式が出てこないので逆にややこしい面があるし、そもそも統計的な知識って演繹的な知識と比べて何が違うの?って裏テーマを理解してあげるためにも、ある程度統計学を理解してから読んだほうが楽しめると思った。とはいえ面白かった。

地面師やばい。

終戦の日大日本帝国陸軍のクーデターをめぐって。終戦の日にノンストップで読んだ。

鈍感な世界に生きる 敏感な人たち

鈍感な世界に生きる 敏感な人たち

HSP(Highly sensitive person)といって、要はめっちゃ敏感な人がいるらしい。僕もその気があるなあと思い読んでみた。いるっぽいです。同じ人がいるんだな、と思うと気が楽になった。

なんだか人文界隈で話題になってるな?と思ってふと読んでみたらめちゃくちゃおもしろかった。明治維新って封建制から近代国家に変化するプロセスで最も血が流れてない例のひとつみたいで、なんでそんなにうまく行ったの?というのが「公議」という概念を軸に解説される。ちなみに坂本龍馬の活躍エピソードとかは全く出てこない。そういえば平成も終わりだし、憲法も変わりそうだし、そんな今のリベラル・デモクラシーのルーツを探るって面で読むと面白いと思います。今年は歴史の本を沢山読んだけどこれが一番良かった。

リベラル・デモクラシーのルーツを探る、という路線で『維新史再考』の続きとしてこれを読むと良いです。明治維新から20年ちょいの帝国議会開設までの歴史を解説する本。貴族院の立場、どの程度リベラルにしたらちゃんとやっていけるか、などなどの論点をめぐって綱引きが沢山あったことがわかる。

文明史のなかの明治憲法 (講談社選書メチエ)

文明史のなかの明治憲法 (講談社選書メチエ)

さらに明治憲法について深掘り、というか伊藤博文岩倉使節団についてもうちょっと読み物的な内容を楽しみたいならこれ。伊藤博文がめっちゃがんばったことがわかる。

明治史講義 【テーマ篇】 (ちくま新書)

明治史講義 【テーマ篇】 (ちくま新書)

最近しょうもない歴史本が多すぎるので俺たちが本物を見せてやるよ、という意気込みで書かれた『昭和史講義』シリーズの明治編。歴史ってきれいな通史にまとめきれない複雑な事情があって成立しているんだな…というのが実証的な研究からわかる。テーマごとにコンパクトにまとまっていて読みやすい。

その『昭和史講義』がこれ。第一線の昭和史研究者が集まって全体像を描く、という本。すごい面白い。さっきも書いたけど、とにかく歴史は複雑。まともな歴史の本が読みたい人にはおすすめします。

経済学者たちの日米開戦:秋丸機関「幻の報告書」の謎を解く (新潮選書)

経済学者たちの日米開戦:秋丸機関「幻の報告書」の謎を解く (新潮選書)

さらに昭和史。開戦前に秋丸機関という組織が「経済力違いすぎて勝てないっす」という報告を出していて、なんと陸軍でも海軍でもそれがコンセンサスだったという。それなのになんで開戦したの?というあたりを行動経済学を使って解説するという歴史と経済学が好きな人は興奮が禁じ得ない本。歴史と経済学と組織の意思決定に興味がある人にはおすすめ。『失敗の本質』の高解像度バージョンとしても読める。

遊びある真剣、真剣な遊び、私の人生 解題:美学としてのグリッドシステム

遊びある真剣、真剣な遊び、私の人生 解題:美学としてのグリッドシステム

スイス・タイポグラフィの代表的な作家の自伝。想像以上に信念の人で自伝としてとても面白かった。

50年代末、私は自分の職業的活動をより意義深いものにするため、あらたな方針を定めた。それは造形者として一般社会に害になり得る仕事の依頼は全て断るというものである

とか。抑制的なそのタイポグラフィも、プロパガンダとならないように最新の注意をこめて「内容」を中立的に伝えるという意味があったそうな。いち職業人として感銘を受ける部分が多かった。

経済学は役に立ちますか?

経済学は役に立ちますか?

そういえば読んだことないな…と思って読んでみた。規範的な議論が抜けているというか、本当に弱肉強食で良いと思っているんだなあという感慨があった。

狭小邸宅 (集英社文庫)

狭小邸宅 (集英社文庫)

不動産ネタのパッと読める本として読んだ。笑った。

バルミューダ 奇跡のデザイン経営

バルミューダ 奇跡のデザイン経営

バルミューダのデザインがなんか好きになれなくて、その理由を探るべく読んでみた。けどよくわからなかった。たぶん伝統的なデザインを踏襲してないからだと思うんだけど…。

ベリヤ―革命の粛清者 (1978年) (ハヤカワ・ノンフィクション)

ベリヤ―革命の粛清者 (1978年) (ハヤカワ・ノンフィクション)

20世紀最強の悪人ことベリヤ。スターリンのもとで人を殺したり、人を殺したり、人を殺したりした人です。衝撃的だったのは、スターリンってもともとグルジアから出てきた人で、グルジアの共産化にはさほど貢献していないんだけど、それを知っている人を全員殺してスターリングルジアの労働者を開放した英雄として描く「正史」を作ろうとしたってところ。『共産主義国書 ソ連編』でも思ったけど共産主義自由主義の国家と違って「正解」があって、あるんだけどそれが権力者の都合によって恣意的に操作されるのが怖い。

シャルマの未来予測 これから成長する国 沈む国

シャルマの未来予測 これから成長する国 沈む国

面白くなかった。「ブレイクアウト・ネーションズ」をのアップデート版か。

信じない人のための〈宗教〉講義

信じない人のための〈宗教〉講義

宗教の本。信仰がない人の視点で書いてある。僕はこのジャンルは詳しくないんですが、この本ならある程度正確な理解と肌感覚が持てるのではないか。おすすめ。読み物としても面白い。

なんで読んだかわからない!コサックというウクライナの戦闘騎馬民族のお話。トルストイって感じで普通にお話として面白いしコサックの雰囲気が感じられる。

めっちゃ豊かな土地を持っているにもかかわらず、ロシア、オスマンポーランドと列強に翻弄されたウクライナの歴史。めちゃくちゃ面白いってわけではないけどよくわかる。 余談ですが2014年のウクライナ騒乱の後右傾化が進んでいるようで、ついにこんなフェスが開催されてしまいました。要はネオナチのメタルのフェスです。アメリカ含め世界中から相当な人数が集まったようです。ヘッドライナーのAbsurdは殺した人の墓をデモテープのジャケットにしたネオナチのバンドです。以前からネオナチのメタルは地下で細々と活動していましたが、ここまで大手を振ってやるとは。衝撃を受けました。しかも参加者をインスタで調査すると、メタルマニアというよりマッチョで入れ墨を大量に入れたMMAやってそうなおしゃれな人が結構多い。ウクライナでもマージナルな存在なのか、庶民の娯楽になりつつあるのか。注視していきたいと思います。

井上成美(新潮文庫)

井上成美(新潮文庫)

海軍兵学校に賢い人がいたっぽい、という情報から読んでみた。歴史の本としてはどうなのかなあ。前後関係としては昭和史の本を乱読する前に読んだ本なので、今となってはなんともいい難いところあり。ちなみに読んだ昭和史の本では井上成美はちょっとしか出てこなかった。

いろんな食べ物の話。食べ物好きが電車の時間つぶしで読むには良い。

シフト

シフト

結構面白かった気がするけど、もはや全然記憶にない。

ということで今年もいい本に出会えますように。

過去のもの:


  1. 「税金でファンドごっこをしよう」がツボでした

オンラインAIギター教室を作れたらいいな、と思ったらdocomoがピアノ版を出してた

などとツイートして数ヶ月が経った。 Rocksmith、Yousicianなどの競合を発見がいることはわかった。さらにdocomoがピアノ版を出していた。

www.atmarkit.co.jp

みんな考えることは同じですね。

ちなみにdjango + librosaでWAVを送るとchromagramが返って来て超雑にヴィジュアイズするところまでは出来ました。djangoRails以上に'omakase'で悩むことが少なくて良いですね。あとGAEのStandard Environmentはデプロイが早くて最高。 ギターの練習は毎日決めたメニューでやってたら手が痛くなったのでやめた。

実行したコマンドをそのままコメントにしてコミットするGitのサブコマンドを作ったら便利だった

例えばRailsのジェネレーターを実行したら、実行したコマンドをそのままコミットメッセージにしてコミットしたいじゃないですか*1。これ、毎回コマンドをコピペするのが面倒なのでgit-runという雑な名前でサブコマンドを作りました。

こういう感じで動きます。

 $ git run bin/rails g model Article title:string body:string
+ eval bin/rails g model Article title:string body:string
++ bin/rails g model Article title:string body:string
Running via Spring preloader in process 85030
      invoke  active_record
      create    db/migrate/20180330085508_create_articles.rb
      create    app/models/article.rb
      invoke    rspec
      create      spec/models/article_spec.rb
      invoke      factory_bot
      create        spec/factories/articles.rb
+ git add .
++ echo bin/rails g model Article title:string body:string
+ git commit -e -v -m 'bin/rails g model Article title:string body:string'
[post-read-ui 664e3610f] bin/rails g model Article title:string body:string
 4 files changed, 23 insertions(+)
 create mode 100644 app/models/article.rb
 create mode 100644 db/migrate/20180330085508_create_articles.rb
 create mode 100644 spec/factories/articles.rb
 create mode 100644 spec/models/article_spec.rb

コミット時はエディタが立ち上げるようにしています。3行目以降に理由や経緯を書きたい場合があるので。

このようにgit run以降をコメントにしてコミットされます。

 $ git log -1
commit 664e3610f8f0f35c4b252b28a845252bf7b7f1b0 (HEAD -> master)
Author: Daisuke Fujimura <me@fujimuradaisuke.com>
Date:   Fri Mar 30 17:55:09 2018 +0900

    bin/rails g model Article title:string body:string

コマンド自体は単純です。

#! /bin/sh

set -xe

eval $@
git add .
git commit -e -v -m "$(echo $@)"

便利!

はてなブログSSLに対応したので記念に書きました。

*1:これは@amatsudaさんと一緒に仕事をしている時に教えてもらった。

90年台以降の音楽を聴くことをとりまく環境の変遷

もうすぐ文庫がでる『誰が音楽をタダにした』を読み終わりました。面白すぎて一日で読んでしまった。

CD全盛期に音楽を聞き始めた音楽マニアとしてはなかなか感慨深くも懐かしく、まがりなりにも作品をリリースしているアーティストとしては考えさせられることも多い本でした。

読了後に「音楽を聴く」という行為とそれをとりまく環境の変遷についてツイートしようとしたら長文になってしまったので、こちらにツイート下書き欄からコピペして改行を入れたものを転記してみます。書きなぐりの駄文なので読みづらいのはご容赦ください。


音楽聞き始めの1990年代末はアンダーグラウンドなアーティストや過去のカルトバンドの情報は断片的にしかなくて、音楽雑誌の隅っこの短いレビューやインタビューで挙げられる名前、レコード屋の広告の短いインフォが貴重な情報源だった。あとサンクスリストに載ってるバンドを片っ端から聴くとかしていた。みんなTシャツ着てるけど音源がデモテープしかないアーティストとかは本当に謎で、当時流行ってたSoulseekで必死に探すけどごく一部の人しか持ってなくて見つからないとかだった。しかも何者かは全くわからない。Necrovoreとかそうだった。Soulseekの次はブログにRapidshareにマニアックな音源が解説付きでアップロードされるようになった。

伝説のタワレコ6Fで再発を試聴して買ったArchimedes Badkarが随分気に入って、そのまわりのProggと呼ばれるスウェーデンプログレッシブ・ロックの一団の情報なんかはProg not Frogとかのサイトが頼りだった。あとRaider Klanが臆面もなくパクってスタイルが普及したメンフィスのギャングスタ・ラップにも当時どハマリしていて、その辺はBottom of the Mapってサイトがやばかった。

とにかく当時は音楽のアーカイブにまつわる情報が今ほど整理されてなくて、カルトな音楽の宝探し的な楽しみがあった。これがインターネット上でだんだん整理されていく流れになった。先駆けはユーザー参加型でリリース情報など「メタルの百科事典」を作ろうというMetal Archivesだったと思う。これによってスウェーデンのC級デスメタルバンドのサイドプロジェクトが一本だけ出したデモテープの参加メンバーまでわかるようになった。百科事典に乗っているので原理的に未知のバンドはいなくなった。

そしてDiscogsが全ジャンルでそれをやってしまった。ディスクガイドブームも同時期だと思う。もう謎の音楽は存在しない。しかし皆音源が欲しいので、ブラックメタルのカルトバンドの50枚しか出ていないLPが2000ドルでeBayで取引されるとか、レコードの値段が高騰した。そして再発版が出まくった。シャツやパッチがついた豪華なボックスセットを予約販売するという商法も現れた。デスメタルマニアの僕でもわざわざ聞きもしないような地味なバンドがカルトバンドとして再発されるなど。

個人的にはこの頃になるとあらかた自分の専門分野は聴き尽くしてしまい、好きなジャンルの重箱の隅的なアーティストを確認のために聴くより、まだ聴いてないジャンルの名盤を次々と聴くほうが楽しくなってきた。

そして今やほぼ全てがYoutubeにあり、聞く価値のある名作の9割くらいがストリーミングサービスにある。スマートフォンで常に繋がった状態で注意力は断片化したうえ曲の切り替えも簡単になり、フルアルバムを聴くことも少なくなった。という音楽を聴くことをとりまく環境の変化を誰かちゃんとまとめてくれ。ある種の情報流通革命が起こったので、面白いと思う。あと音楽を作ること、音楽を流通させることについても同様に面白いはず。

2017年に読んだ本

今年は哲学の入門書が豊作でした。後半は計量経済学に足の指先だけ突っ込んで面白さがわかってきました。小説はあまり読めず。

天才たちの日課  クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々

天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々

面白かった。変な人が多い。仕事の仕方で悩んでる人にはヒントになると思う。

賢い組織は「みんな」で決める:リーダーのための行動科学入門

賢い組織は「みんな」で決める:リーダーのための行動科学入門

今年ノーベル経済学賞を取ったリチャード・セイラーと『実践 行動経済学』を書いた人、かつ、昨今社会科学の分野で無双ぶりを発揮しているキャス・サンスティーンの組織についての本。組織にかかるバイアスがわかって役に立つ。リーダーやマネージャーなど組織に関わる人にお勧め。

共産主義黒書〈アジア篇〉 (ちくま学芸文庫)

共産主義黒書〈アジア篇〉 (ちくま学芸文庫)

怖すぎる。中国共産党のやり方は闇の組織論として読める。

どうせSQLはずっと書くんだから時間かけて学ぶ必要あり、と思って読んだ。SQLで使える手が網羅的に学べる。自信がついた。

めちゃくちゃよく整理されているけど熱量のある本。この辺に自信がない人に渡したい本。実は高校の同級生。

タロットの秘密 (講談社現代新書)

タロットの秘密 (講談社現代新書)

最初はただのカードゲームだったらしい。面白かった。

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)

名作だった。時代背景への関心が無くても面白いし感動する小説。クンデラを思い出すけど、文系の女たらしが出てこない。

グレン・グールドは語る (ちくま学芸文庫)

グレン・グールドは語る (ちくま学芸文庫)

洞察というか霊感が深すぎて一読では圧倒されるのみ。

ピアニストの脳を科学する: 超絶技巧のメカニズム

ピアニストの脳を科学する: 超絶技巧のメカニズム

仕組みがわかって良い。

メタ倫理学入門: 道徳のそもそもを考える

メタ倫理学入門: 道徳のそもそもを考える

倫理学は哲学のいちジャンルで「善さ」についての学問。大きく2つに分けれていて、規範倫理学が「何が正しいのか」、メタ倫理学が「正しいとは何か」を問う。後者についての包括的な入門書。メタ倫理学自体の面白さもさることながら、本としての完成度が高すぎ。グイグイ読める。今年のベスト。

結婚と家族のこれから 共働き社会の限界 (光文社新書)

結婚と家族のこれから 共働き社会の限界 (光文社新書)

今年一番人に勧めた本。今後生きていくにあたって確認しておく価値がある。

つゆのあとさき (岩波文庫 緑 41-4)

つゆのあとさき (岩波文庫 緑 41-4)

だが、冷たい自然主義の目線でそれを描くと芸術になるという。

自民党―「一強」の実像 (中公新書)

自民党―「一強」の実像 (中公新書)

チーム力で他を圧倒していることがわかった。

道徳心理学。人間の道徳的な判断は「ケア、公正、忠誠、権威、神聖、自由」の6つの受容器のバランスで決まる、という話に説得力がありすぎて。他人の道徳感情が理解できない人におすすめ。

反逆の神話:カウンターカルチャーはいかにして消費文化になったか

反逆の神話:カウンターカルチャーはいかにして消費文化になったか

カウンターカルチャーがいかにカウンターでなくなったか、経済的・社会的インパクトがなかったか、という話。下記の記事を読んで興味が持てた人にはお勧め。怒る人もいると思うけど、概ね説得力のある議論だと思う。 ジョセフ・ヒース『パンクは死んでいない』(2016年3月21日)

アフリカン・ロッカーズ―ワールド・ビート・ドキュメント (ON MUSIC)

アフリカン・ロッカーズ―ワールド・ビート・ドキュメント (ON MUSIC)

アフリカ、特に独立後のギニアの音楽について。

メディアと自民党 (角川新書)

メディアと自民党 (角川新書)

面白かった気がする。確実に手を打ってるんだなーと感心した。

データ分析の力 因果関係に迫る思考法 (光文社新書)

データ分析の力 因果関係に迫る思考法 (光文社新書)

仕事をしていると、よくファクトだ、数字だって議論になるけど、それを判断するための道具のひとつが因果関係分析。もともとは計量経済学の道具。それが実例をふまえてわかり易く説明されている。仕事で数字を扱う人(スタートアップ業界だとほとんど全員だと思いますが…)には超お勧め。

データ分析をマスターする12のレッスン (有斐閣アルマBasic)

データ分析をマスターする12のレッスン (有斐閣アルマBasic)

『データ分析の力』を読んでもう一歩踏み込むにはピッタリ。具体的なやり方が書いてある。

かつて哲学は他の学問の基礎だった。それが20世紀に否定され、哲学は他の学問と地続きになったよね、だから、例えば「道徳ってなに?」って問いにも心理学はじめ科学を使って答えちゃうよ、というのが(超雑に説明するところの)自然主義。こうなると出て来るのが「科学、つまり因果関係が全てを支配するところで善悪をどう語るの?」って問い。これに自然主義は回答を出していくんですよね。という説明が面白いと思った人は是非読んでみてください。読みやすいので科学読み物を読める人ならイケるはず。『メタ倫理学入門』についで今年の二位。

デジタル・ゴールド──ビットコイン、その知られざる物語

デジタル・ゴールド──ビットコイン、その知られざる物語

ビットコイン物語。ドラマがある。いまのうちに読んでおいたら弾ける泡も綺麗に映るかもよ?

誰がアパレルを殺すのか

誰がアパレルを殺すのか

アパレルは大変そうである。百貨店の功罪(功はあるのか?という問いはさておき)は大きい。人間に絶対必要なものだから、がんばってほしい(小並感)。

プロフェッショナルすぎる。20代に読んだら人生の指針になったかも。

昨年の(を今年書いたもの)はこちら 2016年に読んだ本の一部 - fujimuradaisuke's blog