起業してました&エンジニア募集しています
近況報告としては、退職のご報告からすっかり間が空きました。TechCrunchや東京新聞の記事で既にご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、2015年10月にProper, Inc.を共同創業し、現在「近所のつながりを通して、地域の課題を解決する」というミッションのもと、ご近所SNSマチマチを運営しています。
前職をやめてからは結構悩みましたが、こういう時は一番ハードルが高くてテンションが上がるやつを選ぶべきだ!ということで「自分でやる」って選択肢を選びました。パートナーは、直近だとOh My Glassesをやっていた六人部生馬です。複数のスタートアップを経験している、Rubyistと仕事をしている、神奈川出身であるなど共感できるところが多々ありつつキャラ的にも能力的にも補完的という、良いチームになりました。
今、マチマチの開発チームは、現在エンジニア1人(僕)デザイナー1人(元山さん)の2人です。まだまだやるべきことが満足のいくスピードでやれていない状況です。また、現状Web版だけのマチマチですが、多くの方からアプリ化の要望を頂いています。ということで、一緒に働く仲間を募集することにしました。具体的にはWebエンジニア、iOSエンジニア、Androidエンジニアに加えて、ビジネス側のメンバーを募集しています。下にWantedlyのリンクを貼っているので、詳細はそちらをご覧ください。
話は変わりますが、新しい事業を始めるにあたって最も重要な事は「適切な事業領域を選ぶこと」だと思います。
日本は、高齢化、過疎化、少子化、厳しい子育て環境、衰退しつつある地域コミュニティと、大きな課題をいくつも抱えた課題先進国です。また、ベーシック・インカム、地域通貨などの新しい再分配のあり方の登場、シェアリング・エコノミーの浸透による家事、買い物など生活スタイルの進化、ライドシェア、自動運転車などで変わる都市における移動と距離感、スマートシティと呼ばれる電力、エネルギーの技術革新など、いま社会には多くの変化が訪れています。
そして、これらの課題・変化、すべて具体的には「地域」で起こっていることです。
ここ、僕らの持っている人生の貴重な時間を使う先として、課題としてのサイズと意義は十分ではないでしょうか。テクノロジーで改善できる事は沢山あります。時間とエネルギーと熱意をつぎ込むに値する、魅力あるフィールドだと思います。僕達はこの領域に対し「つながり」という軸で手を打ちはじめました。
ちょっと熱くなってしまいましたが、そんな感じで面白い事をやっています。良い経営チームとめちゃくちゃ面白い問題は用意できたと思うので、いいチームといいエンジニアリングで、どんどん問題を解いて行きましょう。ぜひみなさんの力を貸してください。
少しでも面白いと思ったら、下記のWantedly、 daisuke.fujimura@proper-inc.com 、各種ソーシャルアカウントでお気軽にご連絡頂ければと思います。みなさんお忙しいと思うのでランチでも行きましょう。転職考えてない人も歓迎です。なお、マチマチの技術的な側面については末尾に付録としてまとめておきましたのでご笑覧ください。
あと、Forkwellさんのミートアップでパネルディスカッションに参加させて頂きます。是非お越しください!
直前ですが、Haskell Dayでチュートリアルのチューターをやる予定です。こちらも是非!Simon Payton Jonesさんが来ます!
付録: マチマチを支える技術 ダイジェスト版
現状、主要なコンポーネントは
- Rails 5.0.0.1
- PostgreSQL 9.5
- React.js 15.3.1
- Heroku
という構成でやっています。サービスの初期ということで、仕様の変化が多く、かつ長期的なコードベースへの影響が大きいので、なるべく素直な構成とコードを心がけています。変更しやすいよう、テストは割と手厚く書いています。
その他、やってることや特徴をピックアップすると、下記のような感じです。
- GitHub上の全ブランチをデプロイして動作確認できるようにしている
- 開発用のミドルウェア(DBとか)はdocker-composeで管理
- End to endテストは書く。それと重複してもなるべくモデルのテストは書く
- Reactのコンポーネントもある程度はテストを書く
- End to endテストでカバー出来ているけど、書いたほうが再利用性が上がる
- ES6, Babel, Browserify, mocha, jsdom, Enzyme, sinon, power-assert
- 定期実行は全てJenkinsから。cronは使わない
- 依存ライブラリ(Gem, npm)はJenkinsからPR出して自動でアップデート
- コードフォーマットはeslint, Rubocopを使ってJenkinsでPR出して自動で修正
- データ分析はBigQueryとre:dash。データベースとMixpanelからEmbulkを使ってインポートしている
- Railsのカバレッジは95%以上、JavaScript単体は25%程度
機能開発以外の今後の課題は
- Herokuへのリクエストの太平洋超えレイテンシをなんとかしたいけど、開発効率が良いのでやめたくない
- 地図データがきれいに揃っていないので整えたい
- やがてやってくる通知の再実装問題
- jbuilder遅い
など。興味ある事や知りたい事があったら可能な限りいくらでも情報開示します。気軽に聞いてください。