書評

『12大事件でよむ現代金融入門』 と『コンテナ物語 』を読んだ

出張中&帰りの飛行機で読んだので軽く感想文を。 倉都 康行『12大事件でよむ現代金融入門 』 1970年以降の国際金融システム史。12の事件が時系列に解説される。金融を中心とした国際経済のしくみがわかる。著者はその現場にいた人。それでか、平易な文体の…

宮崎市定『アジア史論』が超面白かった

戦後日本を代表する東洋史学者が、西はシリアから東は日本まで含めたアジアを中心に世界史を論じる。文明間の交通を軸に話を進めるのでとにかくダイナミック。 シリアが古代より世界のハブだった、とか、プロテスタントの改革は既にイスラム教が成し遂げてい…

ミラン・クンデラ『冗談』

年明けすぐのマニラへの出張で読もうと思って持ってバッグに入れていきました。 行きの飛行機で引き込まれ、マカティの若干黴臭いホテルの部屋でサン・ミゲルを飲みながら読みふけり、帰国してすぐ自分の部屋で読了。 最後のページで全てが完成する。作品と…